# 初めに
こんにちは、林です。
ネットワークのトラブルシューティングはプログラミングと違って分析が面倒なので個人的に苦手です。
今回はAWS Network ManagerにReachability AnalyzerというAWSのネットワーク構成を簡単に分析できる機能があるので、改めて調べて検証してみました。

# ネットワーク構成図
![](https://kokosyna-post-bucket-prd.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/857917cc-f00c-41c4-a381-7afa3215f64e.webp)
Transit Gatewayで２つのVPC間でトラフィックがプライベートIPで到達できるようにしています。
Reachability Analyzerの恩恵を受けるために、あえてルーティング設定項目が多い構成にしました。

# やってみた
## ①Network Managerコンソール画面のナビゲーションペインでReachability Analyzerを選択し、「パスの作成と分析」を押下する。
![](https://kokosyna-post-bucket-prd.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/9c7f3a25-2006-4b7d-b988-97a03e4f23a5.webp)
## ②送信元と送信先の情報をプルダウンから選択し、「パスの作成と分析」を押下する。
![](https://kokosyna-post-bucket-prd.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/1d3effeb-fe42-4f66-b1ab-ca5b347a5226.webp)
送信元/先のタイプは以下を指定できます。
- Instances
- Internet Gateways
- Network Interfaces
- Transit Gateways
- Transit Gateway Attachments
- VPC Endpoints
- VPC Peering Connections
- VPN Gateways

送信元/先では別リージョンのリソースを選択できないことに注意してください。
## ③数分待つと分析が完了し、パスの詳細がリッチなUIで表示される。
![](https://kokosyna-post-bucket-prd.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/de98ad24-18b9-4c6b-b167-a7be05307502.webp)
画像ではマップが切れていますが、17個の確認観点を全てチェックしてくれています。
めっちゃ便利。
## ④あえてセキュリティグループの穴あけを閉じて分析してみる。
![](https://kokosyna-post-bucket-prd.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/cada32ae-3ab9-4773-92e0-962e220bdff3.webp)
トラフィックが到達できない原因をわかりやすく 教えてくれます。神ですね。

# まとめ
Reachability Analyzerを使うまでは、全項目を手作業でファイヤーウォールやルーティング設定を確認していました。
皆さんもVPCを利用していてトラフィックが到達しない時には「Reachability Analyzer」使ってみてはいかがでしょうか。

# おまけ
重複になりますが、Reachability Analyzerは別リージョン間のネットワーク検証ができません。
しかしその中でもTransit Gateway ピアリングのルート分析だけは、Transit Gatewayネットワークのルートアナライザーという機能でできます。
![](https://kokosyna-post-bucket-prd.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/b9773d23-6876-466b-832e-6348754e45db.webp)

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